- 欧米の躾は善・日本の躾は悪? - みむ 11ヶ月 02/23-08:42 No.4803
- Re: 欧米の躾は善・日本の躾は悪? - ぴのこ 1歳8ヶ月娘 02/24-11:40 No.4849
- Re: 欧米の躾は善・日本の躾は悪? - yulanもうすぐ7ヶ月♀ 02/25-01:52 No.4913
- 遅れましたがお返事有難うございます - みむ 11ヶ月 02/27-11:39 No.5052
No.4803 02月23日(Sun) 08:42 投稿者名:みむ 11ヶ月
欧米の躾は善・日本の躾は悪?
こんにちは。2~3日前の投稿で大変お世話になったみむです。
今、別スレで謝る事・躾る事など子供の躾の話題が色々投稿されていてじっくりと読んで考えさせられました。
そして、普段から気になっていたことを思い出しました。
育児書などで欧米は大人社会できちんと子供を躾をしていて正しい、反対に日本は子供に甘すぎて間違っている、親からして問題だなどと日本の社会を否定する記述ばかりが目立つと感じるのは私だけでしょうか?
そんなにたくさんの育児書を読み尽くしたわけでもありませんが(私が目にするものはたまたま、かもしれませんが)そういう風に書かれているものが多いと思うのです。
たしかにその通りだと思います。欧米の子育てから学ぶべきところ、日本の子育てを反省すべきところは沢山あります。しかし、一方的に日本の子育てを批判しているだけで欧米の子育てを真似しましょうみたいな事を書いている本が多いと感じるのは私だけでしょうか?
例えば、「日本の親は感情的になる傾向がある」
そのことは解っています。子供には叱るのはいいが感情的に怒ってはいけないという事は書いてありますし、納得できます。だけど子供への接し方は書いてあるのに親自身をどうやってコントロールすれば良いか等、親を啓発させるような方法論は書かれていません。
私は両親から感情的に押さえつけられて育てられ、思っていることがあっても言葉で上手に意見を言うことが出来ません。感情的で要領も悪くて不器用な人間です。その事を自覚しているので、育児をする上で少しでも直そうと今必死になっています。
私は今までの自分を治す方法の方を知りたいのに・・・
でもそれは本などに頼らず、自分自身で探すものなのかもしれませんね。本当に難しいです。
なんだかまたとりとめのない文章になってしまってすみません。また、皆様の意見が聞けるととてもうれしいです。
No.4849 02月24日(Mon) 11:40 投稿者名:ぴのこ 1歳8ヶ月娘
Re: 欧米の躾は善・日本の躾は悪?
こんにちわー。
おっしゃることよくわかります。そうですね、しつけ方に限らず、いまだに欧米崇拝の傾向が残ってるので「欧米では○○なのに日本では」と比べて卑下するようなことって多いかもしれません。
他の国の状況を知るというのは必要だけど、良いことは輸入し、逆に日本の良い文化は輸出したらいいと思うんです。ただ良い悪いの評価は微妙ですよね。
育児文化に関しては、アメリカでもここ数十年で大きく考え方が変わってきてるようです。ちょっと前は強制自立法で泣いても抱き上げず厳しくしつけるのが主流でしたが、それで育った子どもが犯罪率が高くなり、その反省のもと、今では添い寝して十分甘えさせる癒しの育児が良いという説も広まってるようです。後者はよく「日本的」と言われる方法ですが、欧米人も古来そうしてきたのです。ただ社会状況の変化に合わせ、子どもを自立に追いやる風潮が高まって強制自立法が一時期席巻していたということでしょう。
しつけを大人に合わせて厳しくする点についても、一概にどちらがいいとも言えないと感じます。大人の中に子どもを連れ出す機会が多い場合は早くからしつけをした方がいいでしょうし、主に地域の子ども社会の中だけで過ごす場合はその必要はないでしょうし。各家族の状況に合わせればいいのでは、と。
要はあまり国単位で育児文化を比較することに意味はない気がします。本来子どもが育つのに必要なことは、国や人種によらず同じだと思うんですよ。
親自身の「親育ち」に関しては確かにあまり育児書では触れられませんね。でも本当は育児って自分自身をもう一度育てなおす面がありますよね。それに気づいてらっしゃるみむさんはすばらしいと思います。
私は「シアーズ博士のベビーブック」とか、ラヒマ・ボールドウィンの「赤ちゃんからのシュタイナー教育」にはかなり「親育ち」を意識した記述があるかなと感じました。読まれましたか?
特に後者はおすすめです。どちらも元はアメリカ人が書いた物ですが(^^;。
No.4913 02月25日(Tue) 01:52 投稿者名:yulanもうすぐ7ヶ月♀
Re: 欧米の躾は善・日本の躾は悪?
こんばんわー。
> 今、別スレで謝る事・躾る事など子供の躾の話題が色々投稿されていてじっくりと読んで考えさせられました。
私も、いろいろ考えさせられました。我が身を振りかえるっていうのかしら・・・
> 育児書などで欧米は大人社会できちんと子供を躾をしていて正しい、反対に日本は子供に甘すぎて間違っている、親からして問題だなどと日本の社会を否定する記述ばかりが目立つと感じるのは私だけでしょうか?
私は「日本の親は感情的、欧米の親は理論的」に叱る、というような論調、を感じていました。
それから、西洋に学べ!みたいな論調は、往々にしてあるもんですよね。私も学校にいた時には、「なぜその理論が正しいのか、欧米の真似をすれば良いのか、日本人としての傾向や伝統を無視して良いのか」といったことを先生によく警告していたものです。
そもそも、日本の文化というか習慣は「女三界に家無し」とか家長が一番!みたいなところがありますよね。うちの義母は結婚して始めに義祖父に「わしが白と言えば、カラスだって白なんだ(それくらい、家長の言うことは絶対という意味ね)」と言われたそうです。家庭は父親(または義祖父)の絶対君主国家みたいで、母親はそれに耐えながら、子どもが(大人にとって)不快な行為をしないように気を配って・・・という家庭。おのずと母親は「そんなことすると(私が)怒られる」という尺度で子どもを押さえつけ・・・という構図。そこには理論も人権もないですよね。
子どもにも、女にも人権があって、男も女も平等で、互いに高めあい、尊敬しあって、という考え方自体が、日本には根づかなかったものです。戦後になって、初めて女性にも選挙権があたえられ(つまり人権が認められ)、最近になった子どもの権利条約が批准された、程度です。そういう意味では、日本は遅れているというのは歴然とした事実です。(子どもの権利条約に至っては、実行されていないですよね)
でも、だからといって、欧米の子育てがそのまま日本にあてはまっていくわけは無い、と私は考えています。日本にある(あった?)、儒教的な考え方は差別的・支配的な面も強いですが、そこを「平等」に置き換えられれば、世界に通用する、画期的な考え方になりうるものだ、と思います。(それが出来ないで、否定ばかりするから、西洋の教育が素晴らしく見えちゃうんだと思うんです)
「愛国心」とかそんなものは後から付いてくるものですよね、私はお互いを大事に思う心、お互いを尊敬しあう心、お互いの気持ちを考えられる心、があれば、その究極が国を豊かにすると思うんですよ・・・それちゃったかな?
> 私は今までの自分を治す方法の方を知りたいのに・・・
> でもそれは本などに頼らず、自分自身で探すものなのかもしれませんね。本当に難しいです。
自分自身で探すもの・・・それはそうでしょう。でも先人達の偉業(?)を参考にしないのは勿体ないですね。いろいろな本を読まれると良いと思いますよ。良いこと言ってるな、と思った人の本を図書館で検索してみるとか。
私は偶然、図書館で「七歳までは夢の中」という松井るり子さんの本に出会って、ルドルフ・シュタイナーという人物を知りました。彼の理論は独特で、とても宗教がかったものではありますが、「人間とは何か」という洞察は素晴らしいです。松井さんの優しい語り口はまたステキなんですよ。もしよかったら読んでみて下さい。
「子どもとは何か」「しつけとは何か」「なんの為に生きていくのか」といった展開を見せないと、育児は語れないと思うので、私はシュタイナーの考えはとても面白いと思います。そういう意味でも、日本で巷にあるいわゆる「育児書」は、とてもつまらない(未来性の無い)ものだ、と私は思います。
「子どもを押さえつける」ことと「しつけ」は違うと思います。でも「躾け」そのものが「悪」だという人も居ます。考え方はひとそれぞれですが、みむさんの考え方に一番あう理論を見つけるのも、一つの方法だと思いますよ。
ちなみに、シュタイナーの考え方をベースにしていくと、やはり抑制的な家庭に育った夫は「自分が自分の家庭の何にストレスを感じ、なぜ親と子が理解し合えなかったのか、理解できるようになった」と言っています。夫は(私もですが)、今、姫と一緒に子どもをやり直し(追体験)しながら、過去を乗り越えようとしている、と感じます。自分育て、親育て、ですね。
No.5052 02月27日(Thu) 11:39 投稿者名:みむ 11ヶ月
遅れましたがお返事有難うございます
ぴのこさん、yulanさん、お返事ありがとうございます。
普段感じていたモヤモヤが、でも何故って聞かれてしまうと表現できない事が、御二人の教養に満ちた文章を読んで理解できたような気がします。
日本の文化・欧米の文化と一方的に定義付けてしまい(日本の文化も本当に理解していないのに)比較をする。そして自分の国のことを否定する。世の中もそして自分自身もそういう見方になりがちだなぁと思います。
だけど、育児をすることは自分をも育て直すこと、という見方からすると文化の比較研究ばかりして自分を、周りの社会を、わが国を卑下するのって本当に意味の無いことなんですよね。
お返事の中に書いてあった「赤ちゃんからのシュタイナー教育」「七才までは夢の中」、図書館から借りてきました。
まだ読み始めたばかりですが、今まで読んだ育児書とは全然違う、優しくて暖かい文章だと感じました。
全部読んだら感想を書いてみようかなと思います。
文章力はイマイチですが・・・
育児に自分に大切なことを再認識させ、そして素敵な本の紹介までして下さった御二人に感謝します。ありがとうございます。