おっぱいで赤ちゃんを育てたいママのための母乳育児支援サイト♪

新米ママのおっぱい入門

母乳育児を応援します
母乳不足などで悩んでいる新米ママへ
トップ >目次 > 母乳不足を考えてみよう。

母乳不足を考えてみよう。

母乳不足ではなく母乳不足感。

なぜ母乳不足と思いましたか?すぐ欲しがる、授乳時間が長い。それは母乳不足感かもしれません。

1.これって母乳不足?

授乳時間が長いから母乳不足かも…

授乳 3ヶ月ぐらいまでの赤ちゃんは1回の飲む量が少ないし、
飲み方もへたくそなので、休み休み飲んでいます。
その休んでいる時にママがおっぱい終わったと勘違いして離してしまうと
当然赤ちゃんは泣きます。母乳不足では有りません。

ミルクの場合は、ほ乳瓶は口の力を使わなくても
簡単にミルクを飲めてしまうので、 一気に飲めるだけです。
ミルクを足してしまうと、ほ乳瓶の楽さに慣れて、ママの乳首を吸う力が培われません。

授乳時間に20~30分かかっても、全然長くありません。
息子の修也は1時間程度かかる事もありましたよ。
赤ちゃんがスキンシップを求めている場合も有ります。
乳首をくわえていると安心するんです。大丈夫母乳不足ではありません。

授乳間隔が短いから母乳不足かも…

母乳は消化吸収がとてもいいので、ミルクと違い何時間も持ちません。
母乳の飲み方も毎日違います。
しっかり飲んでくれれば2~3時間持つ時もあるし、
「ちょっとのどが渇いたからちょうだい」程度にしか飲まないこともあって
その時は後ですぐ欲しがります。 でも、それでいいんです。
一日に何回でも欲しがるだけあげていいのです。
逆にミルクは、消化に時間がかかるので授乳間隔があくんです。
修也は1歳半で断乳するまでずっと
一日に8回から12回くらい飲ませてくれって言っていました。
母乳が足りないと思ったら、その分授乳回数を増やしてみてください。

授乳間隔が安定するのは生後100日目が目安です。
この頃はお母さんもようやく産後の疲れや赤ちゃんとの生活に慣れる時期ですし
赤ちゃんも口が大きくなって飲み方が上手になり昼夜の区別が付いてくるからです。

母乳の後ミルクをあげるとゴクゴク飲む。母乳不足かも…

3ヶ月頃までは赤ちゃんの脳の満腹中枢は未発達で与えたら与えただけ飲みます。
母乳をしっかり飲んでいてもミルクをあげるとまた飲めてしまうのです。
またゴム乳首は吸い付いただけでミルクが出るので短時間で沢山飲めます。
母乳は赤ちゃんの吸う刺激で次々作られるのでゴクゴク言わないことの方が多いのですが
ほ乳瓶の場合は飲みやすいですしゴクゴク喉を鳴らして飲めるのです。
極力、哺乳瓶を使う回数を減らし、乳首を時間構わず吸わせて下さい。
哺乳瓶の乳首の方が楽に吸える事を知った赤ちゃんは、母親の乳首を真剣に吸わなくなります。

ほ乳瓶のゴム乳首で楽して飲むことを覚えてしまうと、
しっかり吸わないと出ないママのおっぱいを嫌がる知恵も付いてきます。

全然まとめて眠らないから母乳不足かも…

ねんね 赤ちゃんは昼夜の区別が付きはじめるのは1ヶ月以上かかります。
また日によって沢山寝る日も有れば、なかなか眠らない日もあります。

赤ちゃんは一日中寝ているイメージや寝る子は良く育つなんて言いますが
修也は本当に寝ない子でした。
睡眠にも個人差もありますから赤ちゃんが日中元気でニコニコしているので有れば
母乳不足ではないと思います。

赤ちゃんの体重が増えないから母乳不足かも…

母乳育ちの子はゆっくり体重が増えます。
母子手帳にあるグラフはミルク・混合・母乳すべの赤ちゃんがごっちゃになった平均値です。

体重が誕生後、全く増えてない事は無いと思います。
なだらかな曲線が描かれればソレで良いのです。
また計測条件によっても数値は変わります。
前は飲んですぐに計ってたのに、今回はうんちした後で計ったのなら当然変わってきますし
計測する体重計によっても微妙に違うこともありますよ。

今まで増えていたのに急に体重の増加が少なくなった…
こんな心配をするママもいるでしょう。
3ヶ月頃までは首も据わらず寝転がっているだけですので体重も日々増えていきますが、
3ヶ月を過ぎ周囲に興味を持ったり、寝返りが出来るようになれば
運動量も増えるので体重増加が低くなります。
なので新生児の頃のような倍々に増えると言うよりは 運動にエネルギーが使われるのでなだらかな体重増加に落ち着いてきます。

月齢によって体重が増える時期も有れば身長が伸びる時期もあります。
赤ちゃんが成長していくとき身長と体重は同時に大きくなるのではなく
体重が増えて→身長が伸び(この時体重の増加は少ない)→体重が増え(この時身長の増加は少ない)と
体重が増える時期と身長が伸びる時期を交互に繰り返しながら成長するのです。 等倍拡大ではないんですよ。

横に伸び(体重が増える)→縦に伸び(身長が伸びる)の繰り返しなのです。
ですから「体重が増えていない」と体重ばかりに注目するのではなく
身長を伸ばす方に母乳のエネルギーを使っていることに気がついてください。
成長度合いは体重だけでは判定出来ないのです。赤ちゃんが元気なら問題有りません。

おっぱいが張ってこないから母乳不足かも…

おっぱいには「張り乳」と「さし乳」があります。
産後間もないうちは「張り乳」の人が多く、溜まった物を飲ませています。
ですが赤ちゃんとの生活に慣れる事には「さし乳」に変わってくる事が多いのです。
赤ちゃんが吸う→乳首が刺激を受ける→母乳が出るんです。
今まで「張り乳」だった場合には、母乳は張らないと出てこないと勘違いしています。
作ってた物をのませるのではなくて吸われてから急ピッチで作る
「さし乳」の受注生産に変わったのです。
ふにゃふにゃで授乳をすると、つんつんした感じがしてきます。
張って無くても赤ちゃんが飲みたいと泣いたら吸わせて下さい。
授乳のリズムが母子間に出来てくると胸は必要以上に張りません。

胸が小さいから母乳が出ないと思われる人もいるかと思いますが
乳房の大きさは脂肪の量であって乳腺の発達具合とは関係有りません。
ママのおっぱいは母乳を蓄えるタンクではなく受注製造工場なのです。

胸は乳腺組織と脂肪で出来ています。
片方の胸(こういう説明の時は乳房ですね)一つあたりに乳腺が15~25個あります。
(左右の胸でも乳腺の数が違ったりします。)
それが正面から胸を見たときに乳頭の周囲に放射状に並んでいます。
乳腺は乳腺葉・乳管・乳管洞という組織から成り立っています。
乳腺葉は乳腺房がブドウのように集まった組織。
ホルモン(プロラクチン)の働きで乳腺房に母乳が作られ
ホルモン(オキシトシン)の働きで乳腺房が収縮して母乳が乳管に押し出されて分泌されるのです。
胸の脂肪は乳房組織の保護の為に存在しているのです。
保護している脂肪が母乳を作っているのではないのです。

乳腺組織と脂肪の割合 は1:9と言われていますが
胸が大きい→乳腺も多くて→母乳が出る はイコールではありません。
身体全体の肉付きも関係します。
失礼な言い方で申し訳ないですが太っていて全身に肉が付いていれば胸も大きくなります。
でもそれは乳腺が発達していると言うことではないんです。

絞っても出ないしゴクゴク言わないから母乳不足かも…

搾乳したら○○mlしか出てなかった… という心配も上記と同様の理由に当てはまります。
ママのおっぱいは母乳を蓄えるタンクではなく受注製造工場なのです。
搾乳量=分泌量ではありません。「さし乳」の人は搾乳してもあまりでないのが普通です。
ママの手絞りや搾乳器よりも赤ちゃんの方がはるかに上手にお口全体を使って飲めます。
搾乳量が少ないから母乳不足では無いのです。 絞って出る分は乳腺房に残っていた母乳だけです。

産後しばらくは赤ちゃんとの授乳間隔が合わず「張り乳」になりがちで
胸に溜まった物を飲ませるという授乳になりがちですが
3ヶ月もすれば赤ちゃんが吸う刺激で母乳が作られるという受注生産に変わってきます。
そうなりますと授乳に関係ない時間に絞っても乳房に母乳が溜まっていないので
絞れないと言うことになります。絞った量が赤ちゃんが飲んでいる量ではないのです。

また溜まっていた場合は吸い付きはじめから飲めますのでゴクゴク言いますが
受注生産の場合は溜まっているモノは有りませんから
ゴクゴク音が聞こえないということになるのです。

おっぱいをのんでもすぐ泣いちゃう。母乳不足かも…

泣く原因は母乳が足りないだけではありません。
おむつが濡れている。暑い・寒い・寂しい。色んな事が考えられます。
外出先で授乳するときなどは気が散って飲めないこともあります。

またグルメな赤ちゃんの場合、質の良くない母乳の時はまじめに飲んでくれません。
おいしい母乳の時はちゃんとママの顔を見て飲んでくれます。
飲み終わった後「おいしかった?」と聞くと笑ってくれたりもします。
質が良くない時は思いっきり乳首を噛んだり、うなりながら飲むこともあります。
あっさりした野菜たっぷりの和食に食生活を改善してみましょう。

赤ちゃんが便秘気味。母乳不足かも…

おまる 母乳はとても消化吸収に優れています。そのためうんちとなるカスが少ないのです。
またうんちの間隔は赤ちゃんによっても個人差があります。
3日に1回でもソレが柔らかいうんちなら便秘では有りません。
うんちの回数は母乳不足の判断には適しません。

それよりもおしっこの回数をみてください。
1日6~8回おむつが濡れていれば十分母乳を飲んでいます。
(夏の時期は汗としても水分が出ますのでおしっこの回数は同じでも量が減ることがあります。)

2.吸わせて吸わせて吸わせよう

どうやったら母乳がでるのか。

乳房マッサージとか食事とかいろいろあるけど 一番効果的なのは
赤ちゃんが乳首を吸って刺激を与えることです。
どんどん吸わせて吸わせて吸わせよう。
赤ちゃんがおっぱいが不味くなってるから母乳を嫌がるようになった時、
「母乳が出ないからかな」とミルクをあげたら、母乳は本当に出なくなります。

母乳は赤ちゃんが吸えば吸うほど、よく出るようになりますし
飲み方も上手になってきます。
まだあげてから2時間しかたってないから…と言う考えは必要有りません。

吸ってくれない、吸ってもすぐ離す…

これは乳腺の奥が詰まっていたり
母乳の質が悪くなっていている事も考えられます。
母乳はお母さんの血液から作られます。
もともと血液は、食べた栄養素を身体全体に運ぶ為の水路です。
その水路の質が悪ければ母乳もちゃんと作れませんし
お母さん自身の身体も疲れやすかったり、風邪を引きやすかったりします。

冷え性や肩こりなどで悩まれてはいませんか?
冷え性や肩こりは血液の流れが悪いことが原因です。
手足が冷えるのと同様に、血液の流れが悪いと乳房への血液の流れも悪くなりますし
肩から胸への血流はつながっていますので、肩こりがひどいと同じように乳房への血液の流れも悪くなります。
鉄分を毎日しっかり摂る+温かい飲み物を授乳の前後に補給する+質の良い水分を摂る。 こうするとこで「美味しいおっぱい」を作る基盤が整います。

「美味しいおっぱい」作ってあげることで赤ちゃんが、しっかり吸ってくれるようになる。
そんな事は桶谷式を知るまで考えもしないことでした。
母乳の質改善には「母乳不足解消ブレンド」のハーブティがお勧めです。

ある程度母乳が出ているママなら

特に病院などで言われたわけでもないのに不安な気持ちだけでミルクを追加しているのなら、
おっぱいだけを吸ってもらう。ミルクは思い切って止めてしまいましょう。
友達や実母・姑など周りの勝手な「足りてないんじゃない?」は無視しても良いです。
産婦人科で退院時にもらった粉ミルクも母乳育児の妨げになるから捨ててしまうか
台所の高い収納場所へ隠して。見えると使いたくなるしね。

ミルクを追加している量が多いのなら

少しずつ減らしてみましょう。
午前中だけでも母乳だけで頑張ってみてください。
夜寝ている間に休まったママの身体はホルモンの分泌も安定していますので母乳が作られやすくなっています。
昼ご飯もしっかり食べてお昼寝すればまた少し復活しますよ。
また、使っている哺乳瓶の乳首も小さい物に変えて一生懸命吸う必要がある事を赤ちゃんに教えてあげてください。
ママ自身の乳首はずっと同じ出口ですもの('-'*)
(オススメなのはピジョンのその名もズバリ『母乳相談室』というほ乳瓶です)

紗吉が修ちゃんを産んだ病院では、母乳育児推進病院であるにもかかわらず、
入院時には調乳指導・ 退院時には粉ミルクのプレゼントがありました。
母乳育児推進病院やのにおかしいなぁ。と思いつつも
タダで貰えて嬉しいなって思っていました。
でもよく考えればやっぱりおかしいですよね。
実際紗吉も修ちゃんにミルクをあげていた頃、
病院でプレゼントされたメーカーのミルクを 購入していました。
ミルクメーカーの思うつぼです。

母乳育児を成功させるための10ヶ条(ユニセフ・WHOによる共同声明)には
医学的な必要がないのに母乳以外のもの、水分、糖水、人工乳を与えないこと とあるのです。
なのに有無を云わさず全員にミルクのプレゼント。
病院とミルクメーカーとの間に何があるかは分かりませんが
どろどろとした物が有りそうでしょ…ちょっと話がそれてしまいましたね。

ミルクを与えてしまうと、おなかの満足した赤ちゃんは
真剣におっぱいを吸わなくなるし、 乳首への刺激が減ってしまって、
母乳が出にくくなってしまいます。母乳育児に移行したいのならミルクの量は減らしましょう。

●ミルク育児については メッセージ をご覧下さい

3.おっぱいに問題があって吸い付けない

扁平乳首(へんぺいちくび)・陥没乳首(かんぼつちくび)

だから授乳が上手に出来ないと思っていませんか?
私自身、扁平乳首(へんぺいちくび)なので飲ませにくく困っていました。
乳頭保護器をつかうと良いと聞き早速使ってみましたがどうもうまくいかない。
乳頭保護器は薄いシリコンで出来た胸全体に張り付けてつかう物と、
ガラスのアプリケーターの上にシリコンの乳首が付いた物の2タイプあったので
それぞれ試してみましたが「うーん。いまいち」と感じていました。
桶谷のマッサージに始めていったとき助産師さんに授乳を見て貰ったら
「先を吸わせようとするから上手に飲めないのよ。乳輪全部口に入れるつもりで吸わせてごらん。
扁平乳首(へんぺいちくび)・陥没乳首(かんぼつちくび)でも赤ちゃんは上手に飲めるの。」と言われました。

授乳の時には乳首だけを吸わせるのではなく乳輪までしっかり吸わせる。
口を上下に大きく開け、唇が外側にめくれているのが良い吸い方。ドナルドダックの口のようです。
良い吸い方の時には「うっくん・うっくん」と低い音がしますが
乳首の先だけを吸っている場合は「ちゅぱ・ちゅぱ」という音がなります。

また胸が張りすぎているときは乳輪部分が堅くなって飲みにくいので
少し絞って圧を抜き吸い付きやすくしてから授乳しましょう。

4.赤ちゃんに問題があっておっぱいに吸い付けない

舌小帯短縮症

どんなに努力してもママの乳首に上手に吸い付けない赤ちゃんがいます。
吸ってくれないのでおっぱいはパンパンに張ってしまい、ますます吸い付きにくい。
そしてどんどん母乳の質が落ちて乳腺炎になったりします。
赤ちゃんの口の中に原因が有るかもしれません。

息子の修也がまさしくそうでした。
舌小帯と呼ばれるところが短くて舌が前に出ないんです。
赤ちゃんは舌を巻き付けて飲むのでこれではきちんと飲めなかったわけです。
実は紗吉自身も舌小帯が短く紗吉のママもよく乳腺炎になったそうです。

病名は” 舌小帯短縮症 (ぜっしょうたいたんしゅくしょう)”。
簡単な手術で治ると聞き、
まだ3ヶ月の修也にどうかとは思いましたが
形成外科の先生に相談した結果は舌小帯・上唇小帯短縮症。
この子は手術の必要が有るとのことでしたので踏み切りました。
手術後初めて直接吸って貰った感動は今でも覚えています。

紗吉は別に舌小帯が短い赤ちゃんはみんな手術をしないといけないと
言ってるわけではありません。
紗吉自身も舌小帯が短いけど、手術していません。そのまんまです。
別に何の問題もないです。
こうして現在までちゃんと(?)生きてるし、かわいい息子も授かっています。
修ちゃんは素人の私が見てもおかしな舌だったのです。
簡単に母乳が飲めないなら切ってしまえと
推薦しているのではありません。
切った後で悔やんでも元の状態には戻せません。
赤ちゃんが選択出来ない分、慎重に考えて下さいね。

尚、桶谷式の方が良く薦めている病院がとある地域に有るようですが
そこまで行く必要が有るのかと悩んでいるお母さんが大勢いるようです。
小さい赤ちゃんを連れて長旅をしてまで手術する必要が有るのか…
それは個々のケースで変わってくるでしょうし
本当に必要な手術ならどこの形成外科でも対応すると思います。

”舌小帯短縮症”は優性遺伝なので軽くくっついている人は多くいます。
成長と共に伸びてくき問題なくなる事もありますので
手術はしない方針の医師も多くいます。

舌小帯短縮症の手術についてはネットでも多くのページがありますので
手術する前に参考にしてください。

修也が3ヶ月の時に診察して頂いた病院は下記です。
1999年の事ですので現在も執り行っているかどうかは不明ですが
問い合わせしてみると良いでしょう。

大阪市立大学 医学部・附属病院 形成外科
大阪府大阪市阿倍野区旭町1丁目5-7
電話案内 06-6645-2121

新米ママのおっぱい入門

MENU

母乳育児支援ハーブ専門店
ハーブガーデンショップ

母乳分泌・産後の体重管理・母乳が出過ぎて困っている方、育児の心疲れなど、 さまざまなママを支援するハーブを販売しています。 助産院や産婦人科でも飲用されています。

ページのトップへ戻る